Text - 9600 XT Silence (SIGMACOM)

sigma 9600xt silece 【 Spec 】
Core :
 ATI RADEON 9600XT (CodeName:RV360/Core:500MHz/Mem:600MHz)
Memory :
 128MB (128bit DDR1)
Contents :
 マニュアル / コンポジット変換端子 / DVI-I→D-Sub変換端子
ETC :
 AGP 8x-4x / FANLESS / OVERDRIVE対応 / D-Sub端子x1、DVI-I端子x1


【 Benchmark 】
PC Spec...
 MotherBoard ASUS P4P800 / Pentium4 2.4CGHz / 1024MB DDR400 Dualchannnel /
 Windows 2000 SP4 / Catalyst 3.9 / 1280x960(16bit) /

FF XI Official Benchmark v1.11 - 4474 point
FF XI Official Benchmark2 v1.01(High) - 3501 point
FF XI Official Benchmark2 v1.01(Low) - 4048 point
HDBENCH Ver3.30 - DirectDraw 58 / Rectangle 39020 / Text 17716 / Ellipse 10091 / BitBlt 1867
3D Mark 2001SE - 10873 pt (LOW; 1024x768/32bitColor/D3D Pure Hardware T&L)
ゆめりあベンチ - 4878 (1024*768/最高) / 8843 (1024*768/綺麗) / 12120 (1024*768/それなり)


【 Comment 】
 ファンレスのグラフィックカードが欲しくて、性能のいいのを探していたら9600XTがベストチョイス、 製品を絞るとSIGMACOM製の9600 XT Silenceとsapphire製のRADEON 9600 XT ULTIMATE Editionになったが、 値段差が5000円あったので安いSIGMACOM製に決定。2004/08/20にPC 1'sで17800円で購入。  あんまり聞かない名前のメーカーだったので地雷じゃないかなどの不安がややあったが、動作が一般的な RADEON 9600XTと同等なのでひと安心。

sigma 9600xt silece  写真はASUSのP4P800に取り付けた図。このマザーボードはAGPスロット直下のPCIスロットがない仕様なので あんまり参考にはならないが、直下のスロットにはそれほど影響を与えない。

 熱の話。ドライバのOVERDRIVE機能でGPUの温度を見ることができ([画面のプロパティ]-[詳細]-[OVERDRIVE機能])、 9600XTの温度はOVERDRIVEを使わない状態で 気温30度下で50度前後。FF11ベンチ2を8時間ぶっ通しかけて53度、 ゆめりあベンチを8時間ぶっ通したら60度まで上がりました。まあファンレスでも十分な性能。 エアフローにさえ注意をすればあんまり熱くならない。

 地雷の話。これに使われているメモリというのがSAMSUNGのK4D261638F-TC33というメモリ。 66pin TSOP-IIタイプで、データシートを見ると最大600MHzで駆動となっている。 これに対してSapphire製のRADEON 9600 XT ULTIMATEには700MHz駆動までOKな、SAMSUNG製のBGAパッケージの K4D263238E-GC2Aが搭載されている。ATI純正のRADEON 9600XTのメモリに何が載っているかは分からないが、 駆動スペックは700MHz近くマージンを取ってある。
 Sapphire製と比較して性能が劣る=地雷と言われる所以だが、やはり2万円超えると超えないでは大きな差が出てくる。 ゲーマーじゃないし、2万以上は出したくありません。定格で使用している分(RADEON 9600XTはCoreが500MHz、 メモリが600MHz駆動)には問題ないと判断。
 あとはコンデンサ。よくは分かりませんが、純正より劣るものを利用しているとのことですが、液を噴き出さない限りは 関係ありません。


MISC

■ 所定のコネクタからの出力をプライマリにする方法


 このボードにはD-Sub端子とDVI-I端子がついていて、デフォルトではDVI-I端子がプライマリ、D-Sub端子がセカンダリ出力となる。 これを逆に、D-Sub端子をプライマリ出力に変える方法をメモしておく。

 やりかたはPCを起動するときにプライマリにしたい方のみモニタを接続し、他方は何も挿さない状態でドライバをインストールする。 ドライバを入れ終わったら他方のコードを接続するだけ。
 プライマリとセカンダリで異なる点は、バスタイプが異なること。プライマリはAGPバスタイプ、セカンダリはPCIバスタイプになる。 PCIバスだと十分な帯域を得られず、本来のスペックを得ることが出来ない。他の出力端子が2個あるグラフィックボードは みんなこういう挙動をしているのか気になるところ。ハズレひいたかもしれない気がしてドキドキ。

 マルチディスプレイを利用して、DirectXプログラムを利用するときにはすこしばかり注意が必要。 D-Sub端子をプライマリにした状態でマルチディスプレイ環境をつくってゲームをすると、Direct3Dアクセラレータ機能が 利用できなくなる。DVI-I端子をプライマリにすると、プライマリ側でDirectXプログラムを動かす限り、普通に遊べます(セカンダリ側では遊べない)。 Direct3Dアクセラレータ機能がプライマリ側でしか機能しない仕様なのでそれは仕方がないことなんですが、 となるとやっぱりD-Sub端子側はどうしてもプライマリにはなれないのか。。。

 CRTをメイン、液晶をサブで利用しようと思ってたのでこの仕様には残念…。 サファイア製のやつはD-SubとDVI-I端子がこいつとは逆なのでそっちのほうがよかったのかしらと後悔してます。 マルチで使うことはそうそうないので、シングルで使う分には問題ないのですが。 マルチディスプレイ環境を作るときはAGPとPCI、2枚のカードを使って構築するほうが簡単なのかもしれません。 PCIとAGPなら、自動的にPCI側がセカンダリになるので(AGP出力側をプライマリと考えるのが自然なわけですから)、 滞りなく実装できるかと思います。…わざわざPCIグラフィックカードを買うほどのものでもないですが。

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